火・金・日がネット小説レビュー。それ以外は株・猫・ゲームの雑記。

Windows11について

6/25発表

ソフトウェア業界の人間にとって外せない話題である新Windowsが発表された。
たぶんここから色々な変更がありそうだが、現時点で判明している仕様についてまとめてみた。

デスクトップ

まずは最初の画面であるデスクトップから。

こちらは今までのWindowsとは全く違った形に変更された。
今までWindowsは左下にスタートがあって、その右にタスクバーという形が標準だった。(タスクバーの位置は変更可能)
これが変更されて、画面下の中心にスタートボタンとタスクバーが配置されるようになった。
全体的なテーマも丸くなった感じで全体的にタブレットやスマホの表示に近づいた。

この中で厄介な仕様は以下の2つ。

  • ・タスクバーが画面した固定
  • ・タスクバーエリアをアプリからカスタマイズできない

自分はしてないが、人によってはタスクバーを画面右だったり、画面上だったりに配置している場合があるが、これができなくなる。
個人的にデスクトップの配置とは人によってそれぞれでこだわりがある人もいるので、人によっては致命的な問題になりそう。
開発者視点としてはタスクバーエリアをカスタマイズできなくなるので、アプリによっては致命的な問題になる。

スタートメニュー

便利で使用していたWindows10のスタートメニューも11で変更される。
Windows10のような全アプリが表示されるのではなく、ピン留めアプリ、おすすめファイル、検索ウィンドウのみが表示されるように変更。
アプリ一覧は、「All Apps」をクリックしないと開かないようになった。

これは不便になったのか、便利になったのか迷う所。全アプリ一覧は使用頻度が低いので、個人的にはこちらでいい気がする。
代わりにスタートメニューのカスタマイズの自由度が上がりそうなので。
ただし現時点ではサイズの変更などができない模様。現時点と書いてあるのでいずれできることを期待したい。

ウィジェット

Windows10では、タスクバーやスタートメニューに配置していたライブタイルやコミュニケーションツールは廃止されて全てウィジェットでやるようにとのこと。
このウィジェット、まあスマホでのデスクトップなどに配置する簡易アプリのような機能みたいだが、VISTAのガジェットに似ているように感じる。

VISTAは時代が新しすぎて受け入れられなかったが、今だとスマホで同じウィジェットがあるので受け入れられるかもしれない。
ただ自分は殆どウィジェットを使用しないのでどれだけ便利かは不明。
そもそもアプリ側が対応してくれないと意味がないのもある。

機能の統廃合

機能的には色んなものが廃止や統合された。
MicrosoftのコミュニケーションツールであるTeamsが標準搭載になったり、ついにInternet Explorerが無効にされたり。

個人的に搭載される機能の中で一番大きいのはAndroidアプリが標準でダウンロードして実行可能なこと。
さすがに全てのアプリではなく、Amazonアプリストアにあるもののみだが、これはかなり便利な機能で、開発者にとってはこのために対応しようと考える人も出てくると思う。
今回で一番大きな発表といえるかもしれない。
これによりアプリストアとしてGoogle Playではなく、Microsoft Storeが一番のシェアを取る可能性もありそう。

無料アップデート

気になるWindows11の入手方法だが、しばらくの間はWindows10から無償でのアップデートが可能。
アップデート時期は2021年後半か、2022年前半となる見通し。
2022年中なら無料らしいので、気になる場合アップデート可能になったら試してみるのが吉。

ただしWindows11はハードウェアに対する制約がWindows10よりも厳し目。特にセキュリティに関しては幾つかの機能をONにする必要がある。

Windows11のシステム要件を満たすかどうか確かめたい場合は、「https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11」の一番下の互換性の確認からアプリをダウンロードして確かめて欲しい。
(※クレームによりダウンロードは停止中)

普通のハードウェア性能以外では、「セキュアブート」と「TPM2.0のセキュリティチップ」が原因で不合格になることが多い模様。
この辺はBIOSというWindows起動前の設定でONにする必要があるので、必要なら解説画面を見ながらONにしてみて欲しい。

全体的に

Windows11は、全体的にスマホやタブレット方面に舵を取ったなと感じた。
デスクトップを直感的な操作が可能なスタイルに変更した他、コミュニケーション用のツールを標準で搭載したり、ウィジェットという形で色んなアプリを手軽に配置できる仕組みを導入したりとますますスマホ・タブレットとの境目が薄くなっている。

この流れは止まらず、ますます境目が無くなっていくと思っている。
今、デスクトップPCが優位なのは、価格と処理能力の高さと冷却性能辺りだろうか。確かにノートPCとタブレットはどんどん性能が上がっているが、最新ゲームなどをしているとやはりデスクトップに軍配が上がる。
逆に言うと、どれか一点でもそれらの優位が覆される時、デスクトップPCの終わりがくるのかな、と思う。

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