火・金・日がネット小説レビュー。それ以外は株・猫・ゲームの雑記。

祖父母の戦争の経験で思い出すのはカレーである話

うちの祖父母も戦争の話を何度か聞いた。
母方の祖母祖父は色々話してくれたが、父方の祖母からは話はあんま聞いたことない。
そして父方の祖父の方は幼い頃に亡くなったので知らない。

そんな祖母だが、唯一ぼんやり覚えていることがあるのがカレー。
めちゃくちゃシャバシャバのカレーで幼い頃からあんま好きじゃなかった。
給食のカレーの方が美味しかったので、給食が楽しみだった。

ただ後から聞いた話だとそれは戦争による影響だったとのこと。
知らなかった。

父方の祖母のカレー

昔から実家のカレーがシャバシャバで嫌だった。
水っぽくて味が薄い。
具材はじゃがいも・人参・玉ねぎなのだが、肉が少なくて切れ端みたいな肉しか入ってない。
なので給食のカレーの方が好きで、給食のカレーは楽しみにしてたが、家のカレーはハズレ扱いにしてた。

後から聞いた話だが、それは祖母の味付けで戦争のせいだったらしい。
とにかく水を多めに肉を少な目にが基本。
その祖母の影響で母もそのカレーにするしか無かったとのこと。
それを考えると悲しいな。

ちなみに母方のカレーは水っぽく無かったので好きだった。

母方の祖父の戦争経験

祖父が話してくれた戦争の話は、特攻隊員に徴兵された話だった。
戦争末期に徴兵されて特攻隊員として戦闘機に乗る予定だったとのこと。
もうほぼ決まっていたが、その前に戦闘機の方が数が無くなってそのまま戦争が終わったらしい。

間一髪で助かったと苦笑していたのが記憶に残っている。
一人一人にドラマってあるんだなあと思った。

母方の祖母の戦争経験

母方の祖母の話はかなり悲惨だった。
空襲で河川敷に逃げた話をしてくれたのだが、逆に防空壕に逃げた人もいたらしい。
そして防空壕に逃げた人は火で焼け死んだらしいので、それが運命を分けたとのこと。

子どもの頃に聞いた話だが、子ども心に聞くにはきつい話だったなあ。
あるいは大人になってからでは深刻な話になりすぎるとの判断だったかも。

今ではあのカレーはもうない

祖母が死んでカレーも自分達好みにしてもらったので、もう水っぽいカレーは実家で出てこない。
自分も作ることはないし、レシピも知らないからあのカレーは記憶にしかない。

ただ今でもカレーを失敗しして水っぽくしてしまうと思い出す。

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