テイルズオブアライズをクリアしたので、感想を。
トロコンはまた後から。
目次
クリア後感想
総合で90点。
ストーリーに一部不満はあるが、全体的によくまとまった名作だった。
アクションRPGとして正当進化した最新作テイルズとして申し分ない作品。
特にバトルシステムや成長システムは、複雑すぎず簡単すぎないというちょうどいい具合に調整されていたと思う。
PS5だからという部分もあるがロード時間は短いし、マップ移動は極めて簡単なのがストレスなしで素晴らしかった。
スキットも漫画のコマ割りのように、それぞれのキャラの窓の大きさを変えることで緩急を付けていて、更に進化している。
やはりテイルズはこのスキットがキャラの関係性をより深くして見せてくれるのでここを進化させてきたのはさすがだと思う。
ストーリー
全体的にドラマ仕立て。
途中の領主ズルド戦は、細かい整合性無視やらご都合主義すぎる展開やらでゴリ押しが目立つ。
どの領主ズルド戦も到着してすぐに決着に一直線なので特に掘り下げもないし、勢いだけ。
その分、後から領主ズルドの個性を補完しているが、やはり道中の短さは誤魔化しようがない。
領主ズルド戦後のすべての謎が明かされる所は、素直に凄かった。
随所に挿入されたムービーもクォリティが高かったので、アニメも良作になりそう。
キャラ
アルフェン
記憶喪失で介護人の鉄仮面主人公。
・・・かと思いきや意外と自己主張が強かったり、凹んでもすぐに立ち直ったりと強キャラ。
陽キャの人。
でも正直、序盤は記憶喪失でも情緒不安定すぎない?唐突に叫びだしたりしてびっくりした。
あと結局過去の話は殆ど無かったな。
シオン・アイメリス
天然系ツンデレヒロイン。
序盤からツンツンしているのに、なにげにファッションに一言あったり、大食いの腹ペコキャラだったりと属性過多。
そしてストーリーが進むに連れてどんどんデレていって、最後にはデレデレになってしまうのどこかで見たキャラだなーと思っていたらぴったりのキャラがいました。
そうです、FFⅦの真ヒロインのクラウドと本当に一緒!
記憶喪失部分だけはアルフェンに移されているけど、ツンデレ・天然・全員のヒロイン・終盤デレデレともう女になったクラウドにしか思えない。
このゲームは全方位ヒロインであるシオンを全キャラが宥めて甘やかせながら進んでいく話だったんだよ!
リンウェル
常識人枠。
ペットのダナフクロウが本体説もある。
ストーリー的にはダナ唯一の魔法使いということで特有の立場なのだが、キャラ的にはなんとなく影が薄い。
ロウ
PT本格加入前と後で別人。
加入前はシリアスかつ熱い想いを持ってるキャラみたいな感じなのに、加入後は男子高校生。
完全にいじられキャラかつやらかしキャラになる。
ネタ枠。
こいつには言いたいことが2つあって、
このゲーム、復讐の無意味さを説いてるんだけど、こいつだけちゃっかり復讐完了してるよね?(一応自分で自分はやったけど~と自覚はしてるけど)
このゲームの根幹を覆してない?
あと初期ムービーで膝を付きながら叫んでる映像が、炭治郎にしか見えなかった。
テュオハリム
メナンシアの領主スルド。敵ボスが仲間になる系の枠。
天然芸術系キャラ。
旅の最中では完全にボケキャラ担当。
加入前に弱ったけど、それ以降は特に動揺もすることなく大人な感じで仲間となる。
最終的には王みたいな立ち位置になりそうなので、一番王道のキャラかもしれない。
シオン以外では一番好きなキャラかも。
アライズがこの後、復興物語として続いていくなら主人公になりそう。
もしくは続編で王になっているか。
キサラ
PT一の常識人かつ苦労人。
ツッコミ役。
旅の最中の家事担当兼釣りキチ。
登場してからすぐに個人の事情には決着が着くので、そこからはずっと安定したキャラなので、一番大人。
戦闘システム
優しすぎず、難しすぎずの絶妙なバランスだった。
自分で操作している分には殆どの攻撃は避けれるので、アクションRPGとしてやりがいもある。
不満点は味方のAIに細かい設定ができないので、味方が敵の攻撃に当たりまくって死にまくる場合があること。
後は近接キャラを使うと味方の術のエフェクトで敵の攻撃が見えにくい。
アルフェン
フラムエッジによるリスクを負いながらの極大火力が最大の魅力。
またブーストストライクが誰でもダウンさせられるので使い勝手がいい。
終盤ではメイン火力として前衛を張れる。
地・風・光、そしてフラムエッジの火の属性を扱えるので、それぞれを使い分けると属性ダメージで優位が取れる。
欠点は序盤~中盤までのフラムエッジが弱い期間の火力が心許ないこと。
フラムエッジがメイン火力すぎるのが悪い。
シオン
回復役兼飛行対策。
このゲーム、回復アイテムが高すぎて容易に買えないので回復役の役割は本当に重要。
またボスが飛行するタイプだと、唯一の叩き落とす役。
ただ回復術の詠唱途中にブーストストライクを使うかもしれないと思うと、気軽に使えないのが難点。
どちらにせよ回復術こそがメインとなる。
リンウェル
魔法アタッカー兼魔法妨害役。
即時で魔法妨害に割り込める唯一のキャラ。アルフェンでのダウンでも可能だが、タイムラグがあるので、距離があると使えない。
操作しないPTキャラとしては一番使いやすい。
が、自分で操作すると極めて使いづらいという両極端なキャラ。
ロウ
近接アタッカー兼シールド破壊役。
ブーストストライクが貯まりやすいので、ダメージ稼ぎに便利。
後、フラムエッジが使い物になるまではロウの方が近接キャラとしてダメージソースになるし、使いやすい。
一応、フラムエッジがメインになっても、OVLに入りやすいのでダメージは稼ぎやすい。テンポは悪いけど。
テュオハリム
万能アタッカー兼回復役。
ブーストストライクが、緊縛系で速度型の敵を封じる。
シオンが抜けている間は必然的にテュオハリムを使うことになるので、しっかり回復術をスキル解放しておいた方がいい。
近接アタッカー・魔法アタッカーどちらもこなせる万能型のため、自分のスタイルによって好きな方を使用可能。
反面爆発力はないので、サブアタッカーとして運用がメインになると思う。
キサラ
近接アタッカー兼ガード役。
ブーストストライクが、敵の突進をガードする。
ブーストストライクの使い方が難しくて、相手の突進が始まってから終わるまでの間に使わないといけないので、タイミングがシビア。
敵の突進は敵の種類によって速度がまちまちな上に、突進開始のエフェクトを見極めるのが難しい。
狙われやすさアップのアクセ能力をいっぱい付けて、タンク役として運用するのが一番いいのかもしれない。
成長システム
レベル制とスキル制の両方。
レベルは、普通に敵を倒して経験値を貯めていく普通のタイプ。
スキルは、称号を獲得する毎に称号に紐付けられたスキルを習得可能になるというスキルボードみたいなシステム。
スキルを開放するためのポイントは、戦闘毎の他にサイドクエストをやると取得できる。
どちらもいい感じのバランスになっていて、調整の後が垣間見れた。
総評
細かい不満点はあるが、十分に名作と呼べるテイルズシリーズ最新の作品。
この作品からテイルズを始める人にも、歴代のテイルズファンにもオススメしたい。